バックトランスレーションを翻訳会社に依頼する

特許の申請文書、薬の指示事項回答書や治験薬概要文書、心理学や社会学の質問紙調査で使用される尺度票など、非常に高精度な翻訳を必要とするケースがあります。

日本語の特許申請内容と英文の内容が違っていれば権利範囲を左右する重大事項ですし、薬事関連文書では人命に関わることもあります。また日本語と英文で尺度票の内容(質問文や選択肢の内容)が異なっていたり、誤訳があればば、そもそも科学的な比較を行う意味がなくなります。学術的な検証においては、調査の品質を担保するという意味でも、尺度票の翻訳の精度は重要です。こうした高精度の翻訳を検証する手法の1つに、バックトランスレーションがあります。

バックトランスレーションとは翻訳会社が行う翻訳手法の1つで、例えば日英翻訳においては、原文の英語を日本語に翻訳し終えたあと、また最初の翻訳者とは異なる第三者が、出来上がった英文のみを見て今度は日本語への翻訳を行うという流れになります。こうすることで、元々の日本語とバックトランスレーション後の日本語を比較することができ、英訳の正しさを検証することができるようになります。あやふやになっている部分の特定や、表現を洗練させなければならない箇所の特定を特定するのに役立ちます。

もちろん英日翻訳の場合は全てが逆になり、英語を一旦日本語に翻訳した後に、その日本語のみを見て再度英語に翻訳し、英文同士を比較することになります。こうすることで、非常に高精度な翻訳が実現できるのです。翻訳会社の中でもこのバックトランスレーションに対応している会社はそう多くはありません。法律関連や、医薬系に強い翻訳会社、学術論文に特化した翻訳会社などで提供されていることが多いので、予めサイトをチェックしたり、問い合わせてみるのがいいでしょう。

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